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池郷 中流ゴルジュ核心部
                        2003.727

                     中村 竹井 高柳 榎本
                                    (※の写真 中村氏提供)

関西最強といわれる谷を目指した。残置が豊富ではあるが、やはりシブイところもある。100mは切り立つ側壁に巨大な岩直縛となってかかる滝。惜しむらくはアメノウオの姿を拝めなったことか。下山路の研究が足らず、下山遅延になったのは大いに反省するところ。

 
 車をデポしたが1km少々でゲートでアウト。帰りは相当歩かなければ。さて、関西最強の谷ともいわれる谷はどんなものやら。モノレールからはっきりした踏み跡をたどり沢へ下る。吊り橋を渡って入渓。
入渓点

    吊り橋を渡る

  さあ、入渓だ

石ヤ塔なる石のタワーを見ながらしばらくはゴーロ帯を進む。
石ヤ塔

 初泳ぎ※
左右の崖が切り立ってゴルジュの様相を呈し始めた頃に、初泳ぎとなる。大きな巨石を乗り越すと、目の前には封するかのような巨大なCS。巨石の下を泳ぎながら右岸に取り付く。残置はボルト2にCSに噛ませたシュリンゲ1。ボルト1つはぐらついていた。アブミの掛け替えで登るがCSの乗り越しで一歩があがらずに、最後はナッツを噛ませて強引に乗っ越す。息つく間もなく泳がされ、また、アブミの掛け替えで直瀑を登ると少し開けた。

CS下を泳いでくぐる

CSの乗り越し

少し開ける※
泳いでも泳いでも。。。

豆粒?



30mの泳ぎ

河原になったところを進んでいくとまた泳ぎ。直角に曲がった先からさらに30mぐらい泳がされ、滝身の左を登ると直径30mぐらいの大釜に直瀑15m。釜の流れは穏やかだ。ネジ滝か。取り付きは少し苦労しそうに見えたのでカムを使う。ここもアブミの掛け替えとなる。残置な軟鉄ハーケンはやばそうだった。40mザイルがいっぱいになった。ネジ滝※

うんしょっと※

    どないしょ※

ネジ滝を抜けて※

穏やかな流れも※



1つ目の40m
滝を上がると開けて、しばらくすると大又谷の出合。またまた泳がされる。距離は長く40mほどの泳ぎか。滝左岸を登るとまた泳ぎ40mほどか。この連続した泳ぎは少々きついかも。
2つ目の40m
この辺りが一番狭く4mほどの幅。何故か側壁から沢にめがけて40m超のザイルが残置されていた??。


やがて10mトイ状が渦巻く釜に落ちている。トラバース後、流れに乗って右岸に取り付く。バンドを伝って滝の落ち口へ。

トラバース

            トイ状10m

見とれてしまう飛瀑4m

ガンバレ!!


目に前に4m飛瀑。まだあるんかいなと思い、右にようやく残置を見つけ、先も見えたことだし、若い高柳君に任せて突破してもらう。外傾したトラバースがいやらしく、そこは私が越えて、補助ザイルを張る。もう泳ぎたくないので左岸をへつるが結局泳がされることに。滝を2つ乗り越したらようやく開けた。これで核心を抜けのだ。
ついに開けた、、、


抜けたすぐ左にお助け残置があり、今から当てのない杣道を利用して戻るのだ。水の飲み貯めをして軽く食べて出発。今日3回目の行動食。さて、切れ切れになる踏み跡もどきを日没とともに失う。残照の余韻がかすかに残る中、大又谷付近までたどり着く。隊列がバラバラになるのを何とかくい止めながら、元気な高柳君には大又谷を見下ろすゴルジュ上まで先行してもらう。大又谷に落ちる対岸の尾根が近づいてくる。一部壁を持った尾根だ。谷に降りても無事登れるか。すでにヘッデンデなければお互いの位置も分からず、ホイッスルとヘッデンだけで意志の疎通をしていた。後続を近くになるのを待っては、後続をあとにおいて下降点を探しにという連続で、後続にはかなりのプレッシャーをかけてしまう。ゴルジュに行き詰まった高柳君に合流。対岸もゴルジュ。右往左往ならず上往下往しながら、下降点を探す。ヘッデンで照らしても沢床は見えない。こりゃいけないとばかりにルンゼを探るがこれも支点がなくて駄目。後続のこちらを求める声に答えながら下降点を探す。ようやくそれらしいところを見つけて、下をヘッデンで照らすと何とか降りられそう。河原状のようで、ザイルもなんとか届いているようだ。意を決して下降を決める。ザイルのセットにもたついてここでも反省。暗闇の中に降りるのはいい気はしない。沢床に着くとすぐ間髪をおかずに、メンバーから「抜けれそうか」「先は大丈夫か」というの怒号。そんなんすぐに「わからんちゅうに」と思いながら、上部に偵察。まあ何とかなるだろうとOK出す。メンバーが揃うのを待つ間、さらに上部へ偵察。ヘッデンの沢も意外に歩けるモンだなどとのんきなことを考えながら我を取り戻していく。メンバーが揃い、今後のルートを確認する。読図が合っていれば30分とかからず林道にあがれるはずだ。そこからデポした車止めまで歩けばいい。一応水をしっかり飲むように指示し、パーティー順序を変える。先頭はここ一番で冷静な中村さんにお願いし、登る。途中でゴルジュで行き詰まりはしないかかという不安が先行するが、一度の休憩をはさみ、歓喜の林道に出た。デポした竹井車を目指して、互いの健闘をたたえ、安堵感に包まれていくのを感じながら下ると、なんとあるのはデポした竹井車ではなく、出発点の私の車だった。つまり私たちは1km足らずの間で、泳ぎ、張り付き、踏ん張り、奮闘していたのだった。恐るべし池郷である。 


入渓8:58-15:02大又谷出合-18:20遡行終了-21:10林道




池郷川装備
  ザイル 30m(瀞で確保するなら40m以上がいる)
  ナッツ 1回使用
  カム  1回使用
  ハーケン(使用せず。残置を多用)
  ボルト (残置を多用)
  ハンマー 使用せず(打ち直す必要があるので要)
  アブミ(2つは欲しい)


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