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犀川源流

                       2001年 8月29〜9月2日     なかむら 榎本 

 雨天も予想され金沢奥の犀川源流に変更。

ダムを歩く途中アブの襲撃を受ける。川に降りる時点で先の悲惨さは考えもしなかった。
沢に入るとたちまちアブに囲まれる。
防虫ネットを中村さんに借りる始末で対策は講じておらず、無策。なされるがままだった。
沢手袋は指先が出てる。そこをアブが・・・。

雨も降り始め、アブも一時は弱まりを見せる。雨ならヒル・晴れならアブとどこかの本で見たことある気がする。
あれは誤読か?
ここのアブ(ここだけに限らないだろうが)は雨にもかかわらず出撃してきたのである。
時間と共に数を増してくる。
彼らの制空権下ではコキジ打ちもできない。
合羽を着込み、快適さとはほど遠い中でギブアップ。
さすがに惜しくしぶとく湖畔近くで泊。日没後もアブは執拗。
「日が落ちればいなくなるはずじゃないんか」と叫びながら、群がるアブをはたく。
一たたき5匹は確実だった。修行が足らないんかな?八百万の神よ!!
他では一たたき30匹のアブ世界があるという。対策はあるのか。

雨の中、火をおこし、相も変わらず叫んではアブを火刑に処していった。
何匹殺生したことか。完全に闇に包まれてようやくアブはいなくなった。

唯一のイワナは骨酒に。いつもながら目も口元もゆるんでしまう。
不漁のためザックに泳いでいたサンマの開きが登場。うまい!!でもなんか情けない。

雨の降る中タープで快適?に就寝。
ところが、である。

 今度はヤブ蚊の猛攻撃。
隣の中村さんからはシュラフカバーの中から「くそー」という声と共に蚊をたたきまくる音が。
彼も聖人君子ではないらしい。
蚊に好かれる私は言わずもがなでボコボコに。
夜がようやく明けてくれた。長い夜だった。
外気に接していた右頬は凸凹になってた。20カ所は食われていた。
「くそー」と言いながらシュラフカバーから抜け出すと今度は背中にムカデが走った気がした。

タープには無数の蚊がぶら下がり待機してるのである。
こいつらかっ!と頭に血が上って片っ端からつぶしにかかるが所詮彼らの敵ではなかった。
3匹撃ち落としただけだった。
アブを警戒して早々に撤収にかかるが、すぐに偵察兵に遭遇する。
こりゃいかんと急いでキジ打ちをすませる。
まもなくアブに制空権を握られ朝食どころではなくなる。
文字通り逃げるようにして車に向かい1時間あまりアブの追跡を受けながら車に逃げ込んだ。
アブにやられながらもクルミ拾いを忘れなかった私たちもしぶとい。

 近くの集落で着替えていると地元のおじいさんが話しかけてきた。
そして一言。「そりゃ死にに行くようなもんだ」
それぐらいひどいらしい。

時間の余った私たちは奥美濃に転戦し、マル秘ポイントであまごを釣り上げ、川そばでたき火・温泉三昧の日々を送った。
アブの恐ろしさ・習性を教えてくれた犀川に感謝( ̄□ ̄;)。



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