家族
恐いテーマですね。ある釣り師がエサのミミズを冷蔵庫で保存していたらしい。それが不幸にも這いだし、嫁さんに見つかり、大騒ぎになったそうです。「私とミミズとどっちが大切なの」と詰問。思わず「ミミズ」と。家を追い出されたらしい(そりゃ追い出されるわな)。家族との関係は大事です。ところで先達は?
「家庭が治まってこその沢」という主旨の積極的な姿勢もあれば、「沢登りと家庭。この問題には恐くてふれられません」という逃げの一手の姿勢もあります。
ただ、ついつい沢のすばらしさを家で吹聴したくなる御仁は私だけでないらしく、以下のような文が『梁山泊 酔虎伝 20周年特別号』に掲載(P.36)されてました。筆者の了解を得て掲載させていただきます。
| 女房の日記 うちの旦那様は山が好きだ。土曜・日曜は家にいたためしがない。 しょうがないから 私は、若い男の子達とテニスをする。 ”今週はどこにも行かないから、映画でも行かないか?” ナ・ナ・ナンダとつぜん 山に行け!バカヤロウ! 今度もまた山菜をたくさん採ってきた。 さて、今回は誰にあげようか・・みんないい顔しなくなった。 八百屋にコゴミが売っていた。 一束200円 しかも 旦那のより太くておいしそう。(旦那が取ってきた物という意味) ほら、これがホウキタケで これがショウゲンジだ。おいしいゾー ”フン このゴミや虫は誰が取るんだァー。わたしゃネ 八百屋のきれいな椎茸ときれいなマイタケの方が好きなんだ!” ”どうだい来週 山にでもいかないか?草もみじがきれいだぞー” 罪滅ぼしのつもりらしい。 (そりゃ嫌いじゃないから行ってもいいけどサ キノコのない山にしてくれ!わたしゃ 景色を楽しみたいんだ!) 旦那がまた何か(山のもの)買ってきた。使い方は聞かない。あえて値段も聞かない。 4年前に買ったカヌー まだ4・5回しか使ってない。 テニスのラケットなら10本以上買えたはずダ。 夕食にニジマスのムニエルを出した。”やっぱり養殖物はうまくないなァ。” ”クッ頭にきた! だったら天然もののイワナを食べさせろ!” |
ついこうなりそうですが、みなさんも気を付けましょう。苦笑いをしてる人結構いるんじゃないかな?
私も自戒せねば。
私のカミサンとのバランスについて、少し。ついつい山行きが続くと次の山の予定を言い出しそびれることがあります。するとうちのカミサンが「今週末はどうすんの?」と聞いてくる。こっちもなんとなく引け目があるもんだから「うん?!、ヤマ(に行って来る)」「うん?!、サワ(に行って来る)」とそっけなく答えてるようだ。カミサンいわく、「言うならもっと早く言え!」とのことらしい。確かに家を空けるのは隠しようがない事実だから早めに言って心の準備をしといてもらう方がいいようだ。そこで、後ろめたいことが続くと、1人で実家に遊びに帰らせたり、買い物に行かせたりしてガス抜きをします。お盆のように長く空けるときは子ども付きでカミサンの実家に帰らせると結構喜ばれます。うっとうしい?亭主もいない
のは向こうの義母も楽なんでしょう。
まあ地理も幸いしてるでしょうね。カミサンの実家は名古屋。大津からいつも帰るには遠いし、かといって再々は帰りにくい。しかし運転して帰れない距離ではないもんだから自分で帰る。カミサンは実家で羽を伸ばし、腕白亭主は沢で羽を伸ばし・・・というのが基本形ですね。それと日帰りの単独ショッピングや単独帰省は結構主婦仲間でうらやましがられるようで、カミサンも自尊心をくすぐられ、まんざらでもないようです。(桂小枝調で)作戦・作戦ット・・・。こうしてこまめに点数かせぎながら次の山行をにらむのです。もっとも、その間子どもとコミュニケーションをとれるので結構楽しんでますが・・・。
結構きつい仕事なんで、一応「ストレス発散」という名目でカミサンの理性・人情に訴えて泊まりの山行きを確保してました。が、ついに理性・人情が通じない相手が登場しまったんです。そう、子どもです。今のところ、幸か不幸か私と同じくネイチャー派で、いい季節になると「海釣りに釣れてケ」だの「キャンプに行きタイ」だのいいます。まあ、家庭が基本ですからもちろん日を作って行くのですが、その日に限って熱を出したりします。しんどそうな子どもを見ながら「ダイジョウブカ」とニコヤカいいつつも、晴天を横目にして「クソッ、せっかくの休日が」と思ったりします。まあ、ただでは転ばない私ですから、すぐにカミサンに「1人で買い物行ってきていいよ。留守番して子ども見とくから・・・」なんてこまめに点数を稼ぎます。
すでにカミサンにはあきれられてるのです(内心では結構喜んでるらしい。私がいないと食事の用意が楽だとからしい)が、先日、私がいそいそと子どもから隠れるようにパッキングしてると、しっかり見つかり「また行くの? パパ山好きだね〜」としみじみ言われました。複雑ながらも「子どもにも認知されたゾ」と密かに喜んだりした私はダメ親でしょうか?さらにこんなことも。
子どもの友だちのパパが出張で夜を空けた時、「パパに会いたい」とぐずったそうです。そこでその母親が諭しました。どうやったかって?そう、出張が多かった私を引き合いに出したんですね。「ヒロくん(=私の子ども)なんて、よくパパ(=私)いないでしょ」となだめると、その子どもが神妙な顔をして「あ〜あ、山ね」とさらり。母親はつい「ウン?」と顔を傾げながらうなづいたそうです。どうやら私の放蕩ぶりはそこまで伝搬してるらしい。
どうやら私の基本線は家族に「あきらめてもらう」ことと「ガス抜きをしてもらう」という揺れの中で成り立ってるようです。今日も後ろめたさを感じながら・・・
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