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池郷川下部(コンコン滝まで)
                   2003.9.7
                       梁瀬 榎本 

この夏よく一緒に行ってもらっている梁瀬さんとの山行。5.12クライマーの同行で心強い限りだ。駐車場で身支度を整えるが、ウエットスーツにライフジャケットを着込んだ上にギアを身にまとい、さらにゴーグルを付けた姿は何者なんだろうかと考えてしまう。私も同行者に合わせて、ウエットを着る。やはり今ひとつ性に合わないようだった。さて、身支度を整え終わる頃は着込んだ分、暑くて暑くてどうしょうもなくなる。
おまえは何者だ〜


足早に入渓し、よどみにすぐに身をゆだね、クールダウンとなる。まもなく池郷川が大きな口をぽっかり開けておいでおいでしている所に着く。6月に比べ水はかなり少ない。20mほど緩やかな流れを泳ぎ、申し訳程度の落差の滝?を越えると、また、3m程度の滝。ここも泳ぎを交えて左から越える。7mトイ状滝の水量は圧倒されるほどではなく、左のカンテから越えていく。前回は無謀にも単独でここまで入り、あまりの水量と谷の深さに圧倒されて逃げ帰ったが今回は違う。
ゴルジュの始まり

泳ぐ

およぐ

そして攀る(トイ状7m手前のカンテ)

不動滝手前のカンテを下から

      7mトイ状を上から見下ろす
さて、カンテを登り、そのまま進むと、不動滝が目の前に立ちはだかった。圧倒され私は早々と巻く気なってしまったが、やなっちは「とりあえず行ってみよう、行くだけ行ってかえろうか?」との言葉に気が軽くなる。懸垂で地獄の底を思わせる様な沢床に降り立つ。下から見ると結構、ホールドやスタンスが見える。トップはやなっち。ピンを打って支点を作る。絶えず襲い来る瀑風に乗った飛沫で岩は黒く濡れている。確保も厳しいかったゾ。色々と風景が目に見えるようになってきた頃には登れる気がしてきた。そこにオレンジ色のザイルが伸びていく。力強い色だ。見ていると、ましらのごとくやなっちが岩の向こうに消えていった。やつがスルスルいっても簡単とは限らんから要注意だ。途中30mザイルを継ぎ足し、確保ザイルをのばす。さて私の番。ハーケンを回収し、飛びつくように流れを横切り、小さいけどフリクションのしっかり効くスタンスを感じながら登り出す。やなっちが回収しきれずにいたハーケンを火花を散らしながらぶったたき回収する。継ぎ足したザイルをほどいたり、ビレーを付け替えたりで、少し時間がかかる。さて、渋そうに見えたハング下のトラバース。少しクライムダウンしてトラバースするとスムーズに通過できた。クラック気味の所はうまく体が入らない中途半端な大きさで幾分苦労したが、そんなに危なげなくクリアー。核心は越えたようで、ガバを確認しながら落ち口に至った。
地獄の底に降り立つ

  これ行くで!

           う〜ん、快調!!

 不動滝上


 さて、その上部はしばらくは、堰堤に土砂が堆積したり、小さな落ち込みがあったりで大したこともなく進んだ。
  裏越えのセン?

          気持ちいい〜

こんな感じのところが多いです

  
やがて大きな釜に2m程度の滝が掛かっているところに出た。泳いで取り付くもハングしてつらそうだ。先行のやなっちのザックを受け取り、空身でやつはすいすいと抜けていった。5.12クライマーというヤツは、、、。さて、感心してる場合じゃなく次は私だ。ハング上のガバをつかんで体を持ち上げ、いいところにヒ−ルフックのスタンスがあったので、慣れぬことをやろうとすると、足がつりだした。今度は体勢を変えて、もう一方の足でヒールフックを掛けようとするとまたまた痙攣。見かねた上からお助けが降ってくるが、こっちも意地。パンプした腕から力を呼び起こして、滝口まで上がる。無情にも次の一手をつかむ力までは残っておらず、お助けではい上がった。ナサケナイ限りである。まあ、課題が見えたんでよしということにしよう。
   パンプしてしまった(^_^;)

  サルはあっさり消えていった、、、

エコの滝
エコの滝ではホワイトウォーターに果敢につっこもうとするが、あえなく敗退。あっさり右岸を巻く。このときやらかしたのである。段違い平行棒を、、、。10mぐらいの高さで高巻いていたのだが、逆層に足を置き、次のホールドを取ろうとした瞬間、足を滑らし、滑り出したのである。すぐ下の大きな木をつかもうとしたが大きすぎて片手ではつかめず左手が空しく空をつかんだ瞬間、後ろのやなっちは私は死んだと思ったらしい、、、。だが神は見放さず、悪運はつきず。空をさまよった左手が運良く、大きな木から出ていた枯れた枝をつかみ、私を支えてくれた。枯れ枝の根元をつかんだのが幸いして事なきを得たがホントにやばかった。反省である。ネジレの滝は20mほど泳いで釜に入り、写真撮影。引き返し慎重にシンチョウニ高巻く。
ここからは確かにねじれたネジレの滝

正面からのねじれてないネジレの滝

ぷかぷか流れて行ってしまえ〜

意外に渋かった堰堤の登り
ステミングで楽しく行きましょう!!

泳ぐ・およぐ・オヨグ


その後は神崎川をスケール大きくした感じで、泳ぎの連続で越えていく。途中、降渓の3人組と単独の釣り師に会った。気付けばコンコン滝に来ていた。コンコン滝すぐ下部に小さな滝があったが、流れと石の関係でコポコポと音がしていた。まさかコンコン滝の由来かと笑い混じりに信じてしまう。コンコン滝

コンコン滝の正体?!

滝上の吊り橋で行動を終了する。ウエットスーツを脱いで、林道へ。林道からはとぼとぼと駐車場に向かった。不動滝登擧あってこその池郷川下部という感じだった。


情報いろいろ
○不動滝は45mザイルとカムが欲しい
○行動終了点上の林道にはモノレールがあるがそこに自転車をデポする方が楽
○アブラハエならなんぼでもいた(アマゴはおらず)

7:54-9:56不動滝落口-11:01エコの滝-15:03コンコン滝-着替え15:19-15:38林道-16:41駐車場



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