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今古川
木村 津田 松居 丸山 森村 ゆりわさび 榎本

(丸山の方から報告します)
9月3日未明、強い雨になった。雨粒が顔を叩き付ける。
寝ながらのシャワークライムである。
シュラフカバーで顔を覆うと効果抜群。
雨などなんのその安眠できた。朝、雨はあがる。
6時半、広野ダムのサイト場を出発。
8時、三方五湖の駅に1台の車を置き、木村さんの車で今古川に向かう。
途中、川の右岸から左岸に渡って、林道を進むと巨大なダムの工事現場に突き当たった。
この手前の広場に車を置き、いざ出発。
工事用の階段等を使って工事現場を抜けると、いきなり、小滝の連なる美しい渓谷に様相が一変する。
最初は小滝の遡行を味わいながら進むが、次から次から、いろいろな形の小滝が現れてくる。
小さいながらも釜をちゃんと持っている。
渓相は相対的に明るく、さすが、若狭随一の沢である。
ナメや小滝をかなり越して、高度を稼いだころに8mの直瀑が現れる。
右岸と左岸に分かれて直登するが、私は右から巻いた。
滝の上に出るとさらに小滝が連続する。
大きな裾広がりの斜瀑が美しい。
かなりの小滝を越えて進むと、幅の広い大きな滝が現れた。
岩はスラブ状で、上の方で少しハングしている。
これは、どうしようもないなと思っていると、
木村さんが、滝の右下から岩のバンドを斜上して行った。
滝下では落ちる水の裏側を通ることになる。
そのまま左上して滝の落ち口の左側に達した。
こんな滝の登り方もあるのかと感心した。
それに続いて全員、その滝のバンドを左上した。
滝の落下する水を裏から見るのは始めてである。
ただ、左上するバンドは、ホールドがないすっきりした岩で、唯一バンドの中央を走るクラックがたよりとなる。
登り終えると、さらに美しい小滝が行く手に現れる。
さまざまな表情の小滝をいくつも越えていくと、二股に出る。
これを右にとり、さらに続く小滝を越えて行くと、やがて水量が落ち、沢が二つに分かれた所に着く。
どちらが、本流か難しいが、これを左にとり源頭部に向かって、詰め上がることになった。
か細い流れをたどって行くと、突如林道に出くわした。
最近できた林道である。山肌が無残である。
こんないい沢を最後まで残してくれればいいのに。
ここより、松居さんの先頭で雲谷山の稜線を目指してやぶこぎを始める。
林道から20分ほどで稜線に出た。稜線には、りっぱな登山道がついている。
この登山道をたどって、10分程で雲谷山に到着。13時。
後は、登山道をたどって下山。15時、三方五湖着。
今古川は、きれいな沢であった。水線沿いに遡行できるのがいい。
間違っても、この沢に砂防ダムなど作らないで欲しいと思った。


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