川浦谷源流部
2000年 9月3〜5日
木村 津田 松居 ゆりわさび 榎本
ダム工事で痛々しい左門岳の北面から入った。予想では道はなかったんだが、立派な登山道ができており、伐採も痛々しかった。
(左門岳頂上手前)
奥美濃の秘峰がまた一つ消えた。だが、左門岳は卓越したブナは残っていた。
(左門岳頂上)
頂上から沢を川浦谷源頭に下っていく。平川で問題となる所はない。大平出合手前で幕とした。
(焚き火のそばで)
ここから痛恨、フィルム切れ
二日目は名瀑銚子滝をめざして往復となる。大平出合で荷物をデポし、身軽になり出発。始めは小滝中心で、豊かな樹林の中の快適な下降だった。滝は直降できるものばかりだったが巻いたものもある。2mの小滝は淵を持ち、水際をトラバースし、右岸を巻いた。すぐに7m滝が吸い込まれるように下に水を落とす。いよいよ核心部の通過かと思い気も引き締まる。左岸からガレたルンゼを慎重に巻き下りる。滝は下から見上げるより滝口から見下ろす方があり怖い。吸い込まれそうな気がしてならない。私だけだろうか?しばらくすると4段25mの大きな滝に出る。スラブ状の斜面を少しクライムダウンしたがロープを張るのが無難ということで松居さんらがフィックスをする。滝そばの暗いじめじめした所に立ち、作業が終わるのを待っていた。ふと足元を見下ろすと、沢靴の上で黒い軟体動物が入り口を求めて右往左往しているではないか。ヒルのお出ましである。爪ではじき飛ばし事なきを得た。核心部と共にヒルもお出ましか。この辺りから工事現場で見られる新しいトラ縞のロープが張られている。しっかり利用させてもらいながら順調に下る。さらに進むと明るいナメを上流部に持つ15mスダレ滝にでた。落ち口で人に会い話し込む。ダム工事でも係員に言えば谷への入渓はできるとのこと。「入山は禁止と役場の人は言うたやんか」と思いつつ、これであきらめていた山行ができそうだと思いニンマリ。その人たちと別れ、銚子滝に巻き下る。瀑風が強い。下から見上げると滝口から中空に水が踊り出していた。落ち込む滝壺は水量の割には小さな滝壺だが、深く底知れない不気味さがあった。ここが下降の終了点。下りの半分の時間で遡行し、荷物を回収し、大平に入る。始めはゴルジュ帯で川身の狭く、悪渓かなと思ったが、しばらくして「大平」の名の通りの平川となる。左右は千古斧入らずの太い広葉樹が広がり、本当に美林の谷である。「命の洗濯!」と思いつつ、輝く緑の中をジャブジャブいわせながら歩く。沢の屈曲点で進行方向と地図を確認しては進んでいく。水量も細くなりいよいよ、詰めである。しっかり読図をし、あえて頂上のつめ上がりを避け、左門岳南部の尾根に出た。予想通りだった。切り開かれた稜線から屏風山などを眺め一路車止めへ。これだけ美林が残る沢も少ないのではないか。いい山旅でした。今回はマメに遡行図をつけることができたのも収穫だった。イワナの収穫はなしですが…。 (榎本)
(下山後の宴会?)
参考コースタイム
4日(雨のち晴れ) 車止め9:30―12:10左門岳12:30―15:40テント場
5日(晴れのち曇り) テント場7:45―8:00大平出合8:15―11:00銚子滝11:15―12:40大平出合―15:30稜線15:45―16:00左門岳近くの稜線―17:30車止め
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