戻る  トップページへ  

■2004年7月17〜18日
■南紀 大塔川 黒蔵谷
■浅野・榎本

ウォータークライミング発祥の地といわれれば、うなずかざるをえない、泳いでこその渓。時折見せる難しさとは裏腹に快適に登れるホールド・スタンスを持つ造作の妙。車2台を用意しなければならないが、黒蔵谷は足並みの揃ったパーティーなら日帰りが可能。遠いけど・・・
今回の写真は浅野氏提供です。

 同行予定者の急なケガや梅雨前線の南下で行き先が二転三転。直前に浅野さんと黒蔵谷行きがまとまる。関の道の駅で待ち合わせ。私の車に乗り込み、一路南紀へ。運転を代わって睡眠をとったにもかかわらず、フラフラになりながら現地到着。4時前の就寝だった。酒飲まずだ。
入渓準備
林道終点に自転車をデポしようとするも、手前林道分岐にゲートがあり断念。たっぷりの林道歩きを覚悟しての入渓。入渓後まもなくの、大きな釜を抱える鮎返しの滝は釜を泳ぎ渡って、右岸の回り込んだコーナーを空身で直登。
鮎返しの滝

泳ぐ

見とれる

オヨグ

みとれる

およぐ

そしてまたオヨグ

その後は手を変え品を変え出てくる流れにひたすら身をゆだねての遡行。歩くより泳ぎが多かったという印象が残っているほど浸かりっぱなし。ブナを見慣れた目には照葉樹の茂る南の沢は新鮮。時折現れる明るい岩に差し込む南の日差しが、思い込みか、ひどくまぶしく、暑い。

ややきつい流れを持つ釜をザックのまま、越えようとしたが、断念。パッキングの甘いザックを水浸しにしただけで、浅野さんにザイルで引き寄せてもらう。クラックにカムを使うことを考えて出しはしたが、空身になると、見えなかった上のガバにも届き、楽々突破。
ザックをあげる

こぼれる笑み
とにかく泳ぎまくる楽しい沢!!

ここは左を抜けた

しばらく行くと漆黒の釜をたたえた直瀑8m。時間を掛ければ突破できそうでもあったが、ここはさっさと右岸を巻く。
8m直瀑

漆黒の釜に主は居ず

黒蔵滝




連続して20mあまりの滝。カンタロウの滝と信じて疑わない。左岸を巻くが、やはり浅野さんの早いこと。あの巻きのスピードを身につけるにはただ経験あるのみなのか。あまりにも隔絶した彼我の技量。黒蔵滝を越えて、しばらくすると、穏やかな渓相になった。時間も15時を越え、テン場探しにかかる。
15時過ぎに見通しのいい河原で幕とした。


 夜の準備は手慣れたもの。17時回った頃には箸でつつき始めていた。そうなれば後は自分ができあがるだけ。浅野さんに沢の色々を聞かせてもらいながら杯を重ねていた。焚き火のそばで、夜通しの運転も手伝って、お互いうたた寝。時折目覚めて飲み直し。気付けば浅野さんはタープ下で熟睡。私もシュラフカバーに潜り込んだ。夜1時を過ぎていたろうか。
翌朝、朝食後、出発となるが、どうもおかしい。待てど暮らせど黒蔵滝がでてこない。読図が合わない。やはり昨日のカンタロウの滝は黒蔵滝ではとも疑いながら、何度も立ち止まって読図。そうこうしているうちに右岸上部が林道の存在を教えてくれているような開け方をしてきた。まもなく、あきらかに人が斧でもふるっているとしか思えないリズミカルな音が左岸から森にこだまする。音源地を通り過ぎると、何と右岸上部に軽トラが止まっているのが見える。これはもう上がるしかないと、林道めがけて上がった。上がったところは林道終点ジャスト。何という幸運だ。幸運1つ目。出発後、実質50分程度の行動。そこからゲートまではたっぷり2時間以上はありそう。トボトボ歩き始める。2回目の休憩で残すところ3分の1はないだろうと思っていると、な、何と、林道奥から車の音がするではないか。これはヒッチハイクしかないとあわてて荷物をまとめる。先ほど見た軽トラが私たちを物珍しげに思ったのか、車を停めて話しかけてきてくれた。ラッキーだ。乗せて欲しいと切り出しやすいというもの。「どこから来た」「ヒルにはやられなかったか」など色々聞かれたが、最後に「乗っていくか」との有り難いお言葉。もちろん、お言葉に甘えさせていただいた。幸運2つ目。ゲートでデポ自転車まで乗せてもらう。軽トラなればこそだった。11時には車に戻れた。おじさんたちにお礼のデポビールを差し上げる。その後、川湯温泉でビールで乾杯。つまみまでおまけしてくれた。幸運3つ目。入浴後、熊野で海ご飯。夏のイサキは旨かった。後は長いドライブ。関で解散。紀州っ子の人情も味わえた、感謝、感謝の癒しの沢旅だった。

遡行情報
○地形図上のカンタロウの滝が、黒蔵滝だとは後で分かったが、34mもあるとは思えなかった
  (印象では20m程度)
○実質の行動時間は8時間半程度。日帰りが可能(林道歩きは含まず)
○川湯温泉には親切なおばさんのいる200円公衆浴場あり
○夏のイサキ(地元ではイサギと呼んでいた)は是非食べて欲しい海ご飯


メール  トップ  遡行した沢

SEO ギフト 掲示板 レンタルサーバー ブログ SEO