奥美濃 冠山 シタ谷
2000年7月2日
参加者 たにこ 木村 津田 松居 ゆりわさび 榎本
しっかりした登擧力が要求される沢とのこと。期待と不安を感じながらの入渓準備。
(黙々と準備するKさん)
(余裕のたにこさん?)
朝もやのかかる銀の流れは鮮烈だ。手元にある遡行図は1975年作製のもの。
信用はできず、いつものように遡行図をつけながらすすむ。
でもなかなかうまくつけられないんだよなあ。

暑い川原歩きの後、徐々にゴルジュも姿を見せる。ついに立ちは
だかるといえる滝に出会った。7mの直瀑。釜は小さい。直径4mもないであろう。
そこの水中にフリクションを効かせながらへつる。
釜は浅く手に取るように砂の肌理が見える。
思い切って立ち込もうと思い、足を底につけようとするが飲み込まれるばかりだ。
水から引き抜いたつま先の向こうに白黒はっきりした砂が見える。
人が足を踏み入れようとした形跡などまったくなく、砂の一粒さえも揺らいでない。
さむざむと感じて上部に意識を向ける。
何とかつま先をかけて、立ち込み一段高いところに上がった。
滝の落ち口付近を見ると、逆層で確保点を探す。
この辺かなと見やるとハーケン。カラビナがある。
しかしビナをかける所が朽ち落ちている。
年月の経過と蛇の道は蛇と思いながら、見回す。
何とか行けそうであるが、メンバー全員通過には時間がかかると思い、やめにする。
この判断は正解だったはず。
すぐ次の7m滝はかなり手強そうであった。巻いて進む。
高巻き後、すぐに核心の20m滝に出る。
Mさんとトップ争いで、じゃんけん。2度のあいこ。
互いに譲らない。3回目で決着。私の負け。
クソーと思いながら確保に回る。
(Mさんのオシリを眺めながら確保)
丁寧にランニングをとるMさん。ギアが足らなくなり一度降りてきた。
この日、じゃらじゃら言わせていた確保機が力を発揮。
(じりじり高度を上げる)
(滝口だ。もうすぐ抜ける)
2時間かけ、全員が通過。時間はかかったが、よかった。
滝はこけで滑りやすいけど結構ホールドあるよ。
(次々と通過するメンバー)
滝の落ち口の上の小さな段のほうが嫌だった。
(滝の落ち口から振り返る。写真だと高度感ないなあ。)
沢をつめのぼり、冠平に出る。
(稜線も近い)
ニッコウキスゲに群落が迎えてくれ、みんなが破顔にかわる。
めったに見せない顔である。
一応ピークはと冠平から上る。登頂後、冠峠に向かう。夕暮れの冠峠
ではブヨの群が手荒い出迎え。すごい量だった。かゆいことかゆいこと。
(冠山頂上)
以下の文は新婚クライマーのMさんから寄せてもらった感想です。
核心部トップの感想です。役に立つ!!
以下、Mから報告します。
この高巻の後すぐに大きい滝、両岸は切り立った壁で高巻きは難しそうと判断。
すぐに滝登りの準備にかかる。ここが核心部で、記録文献では高巻きして後悔したとなっている
所らしいとすると40Mのロープがいっぱいに延びるピッチである。
榎本さんとのじゃんけんに勝ってリードさせてもらうことになった。
最初侮ってギアを少ししか持たずに取り付いて後悔し、一本目のハーケンのところでクライムダウン。
再度登り直すが、なかなか手強い。
苔で滑りやすく、残置ハーケンが5,6点あるものの錆びたハーケンは信用できず中間支点を作るのに苦労する。
充分なギアを持ったはずなのに最後はぎりぎりだった。
それでも一人で登り切った充実感と爽快感でいっぱい。
持っているものを最大限に生かし、できるだけ安全を確保できたのも成果。
でもビレイヤーの人は1時間も付き合わされ大変だったと思う。感謝。
持って登ったギアは、ナッツ小6ヶ、キャメロット#1,キャメロットJr#0.75
と#0.5、メトリウス3カム#2と#3、ハーケン3枚とハンマー、60CMのスリング3本、
120CMのスリング2本、クイックドロー3本、フリーのカラビナ6枚ぐらい
そして安全環付カラビナと8環、ATCのセットである。これで十分と思って登ったが、
終了点を作る際は、スリングがもう無くカラビナも不足。
ハーケンを2枚打ち、キャメロットJr#0.5をセットした後、ハーケン
をぶら下げていたカラビナなどを総動員してメインロープを固定。
余ったギアはナッツ4ヶとメトリウス3カム#2だけだった。
自分なりの反省点を記しておきます。他の皆さんの参考になれば幸いです。
1)甘く見ていて(上方が簡単そうに見えた。)持っていくギアが少なかったこと。
2)苔を落とすためのブラシなどを持っていなかったこと。
3)全体のルートを読んだり、次のハーケンの位置を捜す訓練、経験が不足しており、
ルートファインディングに時間がかかったり、ロープの流れが悪くなったりしたこと。
4)最後から2番目のハーケンのところで、長いスリングを掛けてそのままにしてし
まったこと(墜落距離が大きくなり危険)。
5)その他、ユマールの使い方等に問題があったこと。この辺りは、私のフリークラ
イミングの例会の中でも扱うようにしますので、是非ご参加を!
コースタイム
8:50―12:10(30m滝)―滝落ち口15:20―16:10冠平―18:20下山
メール トップ 遡行した沢
| SEO | ギフト 花 | 掲示板 レンタルサーバー ブログ SEO | |