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■2004年5月1〜2日
■台高・東ノ川白崩谷(下降)〜東の川(遡行)
■岩瀬・中村・梁瀬・榎本

昨年雨で流れた計画。関西屈指の豪瀑西ノ滝・中ノ滝を一度は見ておきたかった。東の川本流は全体的に難しいところはなかったが、巨石の乗越などのルートファインド、安定した登る力が必要で、脱初級として手頃ではなかろうか。大台ヶ原にブナをよく目にしたのは新鮮な驚き。ちなみに東ノ川は”うのかわ”と読むそうです。

 集合地、道の駅杉の湯に三々五々集まり、各自仮眠。朝5時半に起きて大台ヶ原に向かった。共同装備を振り分けて、出発。堂倉山手前鞍部を目指して進む。ほどなく到着し、青々としたバイケイソウを踏まないように、沢窪に導かれるように下るとまもなく水流。ブナや針葉樹の下草の少ない明るい林床に点在する苔。大峰とはひと味違った雰囲気を醸し出している。すぐにしっかりした流れとなり、沢と呼べる渓相になってきた。大きなゴーロ、左右の側壁が高まりつつある白崩谷は10mを越える懸垂しかない滝をかけ、お気楽ムードから締まった気分にさせてくれた。

スケールの大きな滝が連続

初めの連瀑で連続懸垂をした他は巻き下れた。途中から伏流し、涼味が感じられず、5月初めとは思えない暑さ。
        岩間から流れ出る志水で喉をいやす

流れが復活してしばらく進むと東の川に出た。汗だくでしんどそうな岩瀬君を思いやり、東の川出合で泊とした。


12クライマーやなっちこと梁瀬氏は夕食に彩りをぜひ添えて欲しいという我々の願いからフライを手に姿を消した。残った我々は薪集めやテント設営など仕事を片づけたが、やなっちはまだ帰還せず。近くの淵で私が1匹小さいアマゴを釣ったが、針を飲まれたためにリリースできず、食することに。その後やなっちが3匹。小さくはあったが一人1匹当てはそろった。焚き火のそばでうたた寝しながら日々の睡眠不足に誘われるままに各自眠りについた。夜を迎える準備

何度やってもいいですね

岩瀬君は、テントに入らずゴロ寝。焚き火&ゴロ寝、味を占めてしまったのでは?
 翌朝、いぎたない男どもはなんと6時半過ぎまで起きなかった。こうなってはしゃあないが、さすがに少し遅い。まあ、なんとかなるべぇと、朝食後、出発となった。起きても焚き火・・・

雨がパラパラしてくる。「予報と違う〜」「晴れちゃうの!?」「台高では1週間に10日雨が降る」などと口々にぼやく。ぼやいても詮のないこと。あきらめて遡行。東の川は、巨石累々の谷で、池郷川みたいに巻けないとなるとかなりやっかいな谷だ。こういうブナの生え方は初めて
岩の間から流れ

茶壺ー
アメ止めの滝右岸にある、はっきりした踏み跡をトレースしていくと導かれるように沢床に出た。左岸下部に大スラブをまとった茶壺ーが姿を見せる。左岸への渡渉を試みるが結局右岸をそのまま巻くのが正解。時間をむだにしただけだった。切れ切れのトレースを延長させて、ガレたルンゼを少し登って小さくトラバースするのが正解のようだ。地獄釜滝もまとめて巻くとゴーロ帯。ボルダリングでやなっちはヒョイヒョイ越えていくが後続は難儀する場面も多々。巨石を越えていくのに飽きてきた頃、巨石で詮をしたように谷が塞がっていた。CSと呼べるんやろか・・・。つるつるの巨石を乗っ越すのはヤモリにでもならなければ不可能。二足歩行をする人間(少々変わってはいるが・・)のわれわれは、巻きを求めて右往左往。左からはいる沢に巻きを求めるが見いだせず。最初に試みた低く巻くトラバースを行くと流水近くまで巻き降りたところに残置発見。懸垂で下る。
やなっちはこれをフリーで下りおった・・・

なんと巨石の下をくぐり、真っ暗の中を対岸に渡渉し、左岸のルンゼを登る。ご丁寧にも残置ロープがあった。この谷を塞いだ巨石帯を通過するとまもなく西ノ滝とのご対面となった。それにしてもすごい滝。稚拙な筆力での表現は汚すだけ。見て感じてください。小雨交じりで、時折ガスに消える中ノ滝もしっかり拝めた後、エスケープを検討する。15時を回っている。シオカラ谷の通過は3時間少しと予想。下山リミット20時ギリギリ。リスキーな滝見尾根のルートは止めて、千石グラの岩場に来たことのあるやなっちの知るルンゼから登る岩場のアプローチ道を利用することにした。
西ノ滝

             中ノ滝

少々急いで16時過ぎに到着。谷が90度で左に右と、2回目に曲がる所でやなっちがルート確認に出かける。目印の青ロープシュリンゲがあったらしく、エスケープを開始する。10ピッチ近くになるというサマーコレクションを左に尾根をたどる。沢ヤとは縁のない世界だ。核心部は5.10後半らしい・・・。先頭のやなっちを見失わないようにバテ気味の二人も何とか登る。墨絵
ようやく廃道に出た。廃道をたどるとコンクリートのはってある一般道に。自然保護関係の看板があった。大台ヶ原の駐車場では風の強い小雨は混じりの中、震えながら着替える。ちなみに大台ヶ原のドライブウェーも雨だったが、国道に出ると、雨の跡さえなかった。どうやら雨に見舞われていたのは大台ヶ原だけだった。やはり1週間に10日雨が降るらしい・・・

遡行時間
大台ヶ原駐車場〜白崩谷〜東の川出合 約8時間
東の川出合〜シオカラ谷〜千石グラ基部のガレたルンゼ〜大台ヶ原駐車場 約9時間

遡行情報
○ルートファインドに手間取ったり、お助けを頻繁に出していると時間がなくなる
○ルートファインド力、安定した登る力、体力が予想以上に必要
○パーティー構成によっては白崩谷の下降は避ける手を考えた方が東の川をゆっくり味わえる
○東の川本流巻きは小さめに巻けるルートが総じて多い
○下山を早くしないと温泉に入りはぐれる(閉まるのは17時!)



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